S2000スタータースイッチの取付け

スペシャル・サンクス 「pon@TRIC」 
           T.Kadoya 様
                               S2000スイッチを付けているTRICメンバー各人


S2000のスタータースイッチをインテRに・・・という話から始まった今回の取付けですが、2箇所程作業が難航するかと思います。でも完成してしまえばS2000の雰囲気がチョットだけの投資で味わえるので、取付けてみる価値は十二分にあるでしょう(^^;

配線・取付けが終わって、初めてスターターボタンでセルが回った瞬間の感動といったら・・・

配線は後々取り外しが容易な様に、ターボタイマーのハーネス(スターター線付)を利用します。

又、従来通りキーでもスタート出来る様になってます。

注意!!

2000年2月22日現在、ABS付車両に限り、スタータースイッチを使用すると
ABSランプが点灯するという現象が数件確認されています。
現在こちらの判る範囲で原因を調べております。
尚、この件に関するお問い合わせには一切お答えできません。

このスタータースイッチの取り付けにあたっては、電気系の配線加工が必要不可欠となります。配線が不完全ですと車両火災等、大きな事故が起きる可能性もありますので、取付は全て自己の責任において行ってください。

又、取付けに際して発生した損害、不具合等の責任は、私DEN−3ならびにメーカー、及びココへリンクした第三者は一切負いません。

配線加工に不安がある・判らない方にはオススメ致しません。


1.用意する物


S2000スタータースイッチAssy.  35881−S2A−911      3500円
FET製ターボタイマーハーネス   TBC411(ホンダ用7P+5P)  2000円前後 ※オートバックスにて購入
エーモン 30Aリレー         アイテムNo.1244        1200円前後
エーモン 3極カプラー        アイテムNo.1123         200円前後
ヒューズコネクター(5〜10A位のヒューズ付きの物を)

オートエアコン用メクラ蓋       車両に付属の物を使用

線材 ギボシ端子 クワ型端子 圧着工具 ワイヤーストリッパー 
ハンダごて ヤニ入りハンダ クラフトナイフ  通電テスター タイラップ 熱収縮チューブ等


2.オートエアコン・メクラ蓋の加工


まず、S2000スタータースイッチを取付ける為に、オートエアコンのメクラ蓋を加工します。表面から見るとスリットが円形に入っている部分がありますが、その部分をごっそりクリ抜きます。カッターナイフでは危ないので、刃の厚いクラフトナイフ等を使いましょう。クリ抜いたらメクラ蓋内側に円筒状の部分があり、クリ抜いた部分と段差が出来てしまっていると思いますのでとりあえず段差が無くなるまで削ります。

次にスタータースイッチのスリットや出っ張りを取り除きます。板状のバネが付いている部分は全体的に盛上っていて、切削が不可能なので、それ以外の部分を取り去りましょう。

一通り切削が終わったら、メクラ蓋にスイッチ部分を入れる訳ですが、スンナリと行かないので、更に削って入る様にします。多少力任せで入るようになったら、メクラ蓋表側の部分をテーパー状に削ります。スタータースイッチはボタン側が何故かテーパー状に加工されている為、段差がなるべくできない様に加工します。テーパー部分を削りすぎると、蓋内側の円筒部分が取れてしまい、スイッチがブラブラしてしまうと思われます。

納得の行くまで切削が終わって、メクラ蓋にスイッチが収まれば第1段階終了です。


3.配線加工


1.配線に移ります。スタータースイッチはコネクターで繋ぐ様になっているのですが、同形状の部品はナカナカ手に入らないと思いますので、線をハンダ付けして使用します。実際使われる端子は3箇所との事なので、3本の線を取付けます。(下図参照)
コンソール下部まで線を通すので、30センチ位ずつ線を付けておきます。

ハンダ付けした後ですが、熱収縮チューブで絶縁した方が安全です。


2.バッテリーのマイナス側を外します。(安全の為)

3.先に純正フォグのスイッチを移設しちゃいましょう。メーターフードパネルを取り、フォグスイッチへ行ってるコネクターを一本ずつ延長して行きます。全部バッサリ切っちゃうと判らなくなってしまうので注意。

4.フォグスイッチの移設が終了したら、スタータースイッチを元フォグスイッチのあった場所に付けます。

5.コンソール下部を空け、先にターボタイマーのハーネスだけ取付けます。キーシリンダーからの配線は、ヒューズBOXに1箇所と、少し離れた場所に1箇所ありますので、ハーネスを割りこませます。

※下図参照(98スペックヒューズBOX部分)



6.ココまで来たら外したバッテリーのマイナス側を繋ぎます。フォグが正常に機能するか、いままで通りキーでエンジンスタート出きるかをテスト。

7.ターボタイマーハーネスからの3極カプラーから、通電テスターを使って常時電源の線の位置と、キーでセルを回してる時に電圧がゼロにならない線を確認します。私がオートバックスで購入したFETのハーネスだと赤が常時、青がセルを回しても電圧の落ちない線でした。他社のハーネスだと色・位置が違う場合もありますので、必ずこの確認をして下さい。

8.再度バッテリーのマイナス側を外します。

9.下記の略図を参考にして配線を行います。リレーの赤線(電源入力線)とスタータースイッチのIG-ONの線を、3極カプラーの位置と合わせてプラグを作ります。次にリレーの青線(制御線)と、スタータースイッチのリレーへ行く線を繋ぎますが、この間にヒューズコネクター(5〜10Aの物)を入れます。その後リレーとスタータースイッチのアース線をボディーアースします。リレーの黄線(電源出力線)とハーネスのスターター線(白)は、まだ繋ぎません。

10.バッテリーのマイナス端子を再び繋ぎ、キーを回してACC・ON・STARTの各位置で異常がないかをよく確認し、エンジンを切ってキーをONの位置にして、S2000スターターボタンを押します。押して・離してを繰り返し、リレーがカチカチ動作してるのを確認。リレーが動作しているならキーをOFFにして、残ったスターター線とリレーの黄線を繋ぎます。

11.キーをONの位置にして、「ENGINE START」と書かれたボタンを押す・・・感動物です(^^;

12.数回テストして問題がなければ、配線をタイラップ等で束ね、メーターパネルフード・コンソール下部を元に戻します。

13.後は思う存分雰囲気を楽しんで下さい。